3rdアルバム『HOMMAGEオマージュ』に寄せて2

新しいアルバム『HOMMAGE (オマージュ)』が発売されてから4ヶ月が経ちました。まだまだほとんどの人の耳に届いていませんが、もし聴いたという方がいらっしゃればありがとうございます!


今回のアルバム『HOMMAGE』はフランソワーモとしては4枚目の音源作品になります(その内1枚は即興演奏を録音した別サイドのものなので今回のアルバムは3rdアルバムと呼んでいます)が、これ以前にも僕たちフランソワーモの2人は、メンバーや名義の違う形でいくつかの作品を製作してきました。

それらの作品は共通してライブで演奏してきた楽曲をメインに録音したもので、アレンジもほぼライブのままのものに少し音を足すというやり方で作られたものです。もちろんそれ以外の楽曲も含まれていますが、基本的にはライブで演奏してきた曲を録音するというのが今までのアルバムの作り方でした。前作の『NARA FRAN』もその1つです。


でも今回の『HOMMAGE』は今までとは違い、ライブで演奏してこなかった曲を録音するという方法をとってみました。

その方法自体は別に珍しくもなく一般的には普通のことなんですが、僕たちにとっては初めての試みで、以前から一度試してみたい方法でもあったんです。

ライブで演奏してこなかった曲を録音するということは、自由に色んな音をいくらでも入れられるということで、今までにはない発想の音作りができるからです。


今までの流れは、まず2人でそれぞれに曲を持ち寄ってスタジオに入り、演奏をしながら色々と練っていき楽曲を作るという感じで、まずはライブを想定したアレンジを考えるというものでした。

そのやり方だとアレンジはライブ用の「2人で演奏できるアレンジ」に限定されてしまうので、ある程度の制限ができ鳴らしたいけど鳴らせない音というのがいくらか出てきていました。

まあ、そういう制限の中で楽曲を作るとより実験的なアプローチになり、予想外の方向に曲が進むという利点もあったんですけどね。それに「鳴らせない音」も録音の時は鳴らすことができるので、多少むずかしくてもセッションからアレンジを考えて楽曲を作るというやり方をしてきました。

でも永く作り続けていくにつれ、段々と曲のアレンジがマンネリ化してきたように思い始め、ライブありきでアレンジを考えていくのには限界があるかなと思うようになりました。まだまだ新しい表現もあるとは思うのですが、それを引き出すキッカケが必要だと感じはじめたんです。


そこで今回のアルバムを作るにあたりまずは手順を変えてみる必要があると思い、以前から試してみたかった方法で録音しようと考えたんです。とにかくライブで演奏することを考えずに思いついた音を自由に録音していき、出来上がりのイメージもなくただ音を重ねていくというやり方です。

その結果、今まで以上に時間と音を重ねたアルバムになりました。

もくろみはなかなかうまくいったのではないかと思います。今までのフランソワーモとはまた違う面が表現できました。

一人でも多くの人にそれを確認してもらいたいので、一人でも多くの人に『HOMMAGE』を手にとってもらいたいです。

とにかく今はアルバムの曲をライブで表現するための練習に集中します。


まだ未聴という方がいればぜひお試しください!

https://kirakirarec.thebase.in/items/9336906